COVID-19、退院後に再入院・死亡率上昇

英国で新型コロナウイルス感染症（COVID-19）のため入院し、2020年8月31日までに生存退院した4万7780例（平均65歳、男性55％）を対象に、退院後の再入院率、死亡率、臓器別障害を後ろ向きコホート研究で評価。患者背景や臨床像を厳密にマッチさせた一般集団を対照とした。 その結果、平均140日間の経過観察期間中、約3分の1（1万4060例）が再入院、1割以上（5875例）が退院後に死亡し、これはマッチさせた対照群のそれぞれ4倍と8倍だった。このほかCOVID-19退院患者は、呼吸器疾患（P＜0.001）、糖尿病（P＜0.001）、心血管疾患（P＜0.001）の罹患率が有意に高く、1000人年当たりの罹患数はそれぞれ770（95％CI 758-783）、127（同122-132）、126（同121-131）だった。年齢別では70歳未満［70歳未満10.5（95％CI 9.7-11.4） vs. 70歳以上4.6（同4.3-4.8）］、民族では非白人の方が率比が高く［非白人11.4（同9.8-13.3） vs. 白人5.2（同5.0-5.5）］、臓器別では呼吸器疾患が最も高かった。...