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多発性硬化症の障害進行予測に網膜SD-OCTが有用

2021年4月10日  専門誌ピックアップ

多発性硬化症(MS)患者132例(平均年齢43歳、再発寛解型MS患者106例)を対象に、ベースラインの網膜のスペクトラルドメイン光干渉断層計(SD-OCT)測定値と長期的な障害進行(disability worsening)の関連を前向き縦断研究で検討。追跡期間中央値は10.4年だった。 視神経炎を呈する眼を除外した多変量モデルでの解析の結果、ベースラインの網膜神経節細胞+内網状層(GCIPL)厚の平均値が70µm(全対象眼の平均値)以上の患者群に比べると、70µm未満の患者で、総合障害度評価尺度(EDSS)の臨床的に意義のある悪化のオッズが4倍高く(調整後オッズ比3.97、95%CI 1.24-12.70、P=0.02)、低コントラスト視力低下のオッズが約3倍高かった(同2.93、1.40-6.13、P=0.04)。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なります。また、全てが採用されるものではありません。詳しくは投稿フォームをご...