1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 弁膜症性AFのDOAC、ワルファリンより脳卒中や塞栓症少ない

弁膜症性AFのDOAC、ワルファリンより脳卒中や塞栓症少ない

2021年4月11日  Annals of Internal Medicine

直接経口抗凝固薬(DOAC)またはワルファリンを新たに処方した弁膜症性心房細動(AF)患者5万6336例を対象に、DOACとワルファリンの有効性および安全性を後ろ向きコホート研究で比較。有効性の主要評価項目は、虚血性脳卒中または全身性塞栓症の複合、安全性は脳内出血または消化管出血の複合とした。 傾向スコアでマッチさせたDOAC群とワルファリン群を比較すると、DOAC使用は虚血性脳卒中または全身性塞栓症の発生リスク(ハザード比0.64、95%CI 0.59-0.70)および大出血イベントリスク(同0.67、0.63-0.72)が低かった。有効性および安全性評価項目の結果は、アピキサバン(同0.54、0.47-0.61、0.52、0.47-0.57)とリバーロキサバン(同0.74、0.64-0.86、0.87、0.79-0.96)でも一致していた。ダビガトランでは安全性の結果は同じだったが(同0.81、0.68-0.97)、有効性の結果は食い違いが見られた(同1.03、0.81-1.31)。 ■この記事に対する有識者のコメント 香坂俊 慶応義塾大学講師 循環器内科 こうした診療データ(我...