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甲状腺乳頭がんが世界で増加傾向

2021年4月12日  専門誌ピックアップ

1998-2012年の国際がん研究機関(IARC)のデータを用いて、世界25カ国の組織学的サブタイプ別甲状腺がん発症率の国際的傾向を検討した。 その結果、国によるばらつきは大きいものの、全調査対象国で乳頭がんが甲状腺がん全体に占める割合が最も大きく、唯一系統的増加が見られた。2008-12年の乳頭がんの10万人年当たり年齢標準化発症率は、女性ではオランダ、英国、デンマークの4.3-5.3から韓国の143.3、男性ではタイの1.2から韓国の30.7だった。濾胞がんおよび随様がん発症率に経時的傾向に一貫したパターンは見られなかったが、未分化がんは25カ国中21カ国で1998-2002年と2008-12年の間にわずかな低下が見られた。2008-12年の濾胞がんの10万人年当たり年齢標準化発症率は女性0.5-2.5、男性0.3-1.5だったが、随様がんは男女ともに1未満、未分化がんは男女ともに0.2未満だった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレ...