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重度肥満のNAFLD患者、肥満手術でがんリスク低下

2021年4月12日  専門誌ピックアップ

重度肥満の非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)成人患者9万8090例を対象に、肥満手術によるがんリスク抑制効果を後ろ向きコホート研究で検討。逆確率重み付け法を用いて交絡を調整し、肥満手術と全がんリスクおよび肥満関連がんリスクの関連を評価した。 肥満手術を受けなかった患者の1898例(追跡期間11万5890.11人年)が、肥満手術を受けた患者の925例(追跡期間6万7389.82人年)ががんを発症した(粗発生率比0.84、95%CI 0.77-0.91)。調整後のリスクは、非肥満手術患者と比べて肥満手術患者では、がん全体で18%低く(ハザード比0.82、95%CI 0.76-0.89)、肥満関連のがんで35%低かった(同0.65、0.56-0.75)。がん特異的モデルでは、肥満手術で大腸がん、膵がん、子宮内膜がん、甲状腺がん、肝細胞がん、多発性骨髄腫のリスクが有意に低下した。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なります。また、...