1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 限局型SCLC、高線量RT併用で2年OS改善

限局型SCLC、高線量RT併用で2年OS改善

2021年4月12日  Lancet

限局型小細胞肺がん(SCLC)に用いる高線量の胸部放射線療法の有効性を第II相非盲検無作為化試験で検討。未治療のSCLC患者170例を45Gy×30分割群(89例)と60Gy×40分割群(81例)に割り付けた。全例に化学療法(シスプラチン/カルボプラチン+エトポシド、4コース)を併用し、初回コースの20-28日後に原発巣とPET CT陽性リンパ節転移に対して2分割/日の照射を開始した。主要評価項目は2年全生存率(OS)とした。 主要解析の追跡期間中央値は49カ月だった。2年時の生存者は、60Gy群66例(74.2%)、45Gy群39例(48.1%)だった(オッズ比3.09、95%CI 1.62-5.89、P=0.0005)。グレード3-4の主な有害事象は好中球減少(60Gy群81% vs 45Gy群81%)、好中球減少性感染症(27% vs 39%)、血小板減少(24% vs 25%)、貧血(16% vs 20%)、食道炎(21% vs 18%)だった。60Gy群の38例(55件)、45Gy群の44例(56件)に重篤な有害事象が発現し、各群3例が治療のため死亡した。 この記事への読者...