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正常体重者のがんリスクに脂肪分布が影響

2021年4月13日  専門誌ピックアップ

2006-10年に英国バイオバンクに登録した正常体重(BMI 18.5-24.9)の参加者14万9928例(年齢40-70歳)を対象に、体脂肪組成と乳がん(閉経後)、子宮内膜がん、卵巣がん、大腸または直腸がん発症リスクとの関連を検討した。 その結果、体脂肪の全評価項目が浸潤性閉経後乳がんリスクとの正の関連を示し、最低五分位(Q1)群と比較した最高五分位(Q5)群のハザード比は、胴囲の1.32(95%CI 1.09-1.60)からBMIの1.56(同1.28-1.90)の範囲だった。体幹の脂肪量指数(Q1群と比較したQ5群のハザード比1.72、1.02-2.89)および胴囲(同1.65、1.01-2.70)に子宮内膜がんリスクとの正の関連が見られた。男性の体幹の脂肪量と除脂肪指数の比(同1.63、1.02-2.70)、体幹脂肪量と下肢脂肪量の比(同1.92、1.20-3.07)などに大腸がんリスクとの正の関連が見られた。いずれの体脂肪評価項目にも、女性の卵巣がんリスクや大腸がんリスクとの関連は見られなかった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投...