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思春期の砂糖多量摂取で直腸腺腫リスクが上昇

2021年4月13日  専門誌ピックアップ

看護師健康調査(Nurses’ Health Study)IIのデータを用いて、思春期の単糖(果糖、ブドウ糖、糖類、全糖)摂取と大腸がん(CRC)前駆病変の発生リスクとの関連を前向きに検討。1988年に思春期の食事情報データを提供し、1999年から2015年の間に下部消化管内視鏡検査を実施した3万3106例を対象とした。 追跡期間中、通常型腺腫2909例(高リスク758例)と鋸歯状病変2355例が特定された(診断時の平均年齢52.2±4.3歳)。思春期の砂糖と砂糖入り飲料多量摂取に腺腫リスクとの関連が見られたが、鋸歯状病変との関連はなかった。果糖総摂取量の1日当たりのカロリー5%増加当たりの多変量オッズ比は、腺腫全体で1.17(95%CI 1.05-1.31)、高リスク腺腫で1.30(同1.06-1.60)だった。部位別のオッズ比は、近位1.12(同0.96-1.30)、遠位1.24(同1.05-1.47)、直腸腺腫1.43(同1.10-1.86)だった。砂糖入り飲料1日当たりの1杯増加当たりのオッズ比は、腺腫全体で1.11(同1.02-1.20)、直腸腺腫で1.30(同1.08-1...