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MCIおよび認知症の診断を受けてまもない患者は自殺企図リスク高い

2021年4月14日  JAMA Psychiatry

50歳以上の米国退役軍人14万7595人(平均年齢74.7歳、男性97.1%、非ヒスパニック系白人86.1%)を対象に、軽度認知障害(MCI)および認知症の診断と自殺企図の関連を全国コホート研究で検討した。 傾向スコアでマッチさせたMCI患者2万1085例、認知症患者6万3255例、非患者6万3255例を比較した結果、追跡期間中の自殺企図発生率はMCI患者群0.7%、認知症患者群0.6%、非患者群0.4%だった。MCIや認知症と自殺企図の関連に併存精神疾患の影響は見られなかった。人口統計学的特性、併存する内科および精神科疾患で調整した自殺企図リスクは、MCIまたは認知症の診断を受けて間もない患者が最も高く、調整後ハザード比はそれぞれ1.73(95%CI 1.34-2.22、P<0.001)、1.44(同1.17-1.77、P=0.001)だった。調査開始前のMCIや認知症の診断に自殺企図リスクとの有意な関連は見られず、ハザード比はそれぞれ1.03(同0.78-1.36、P=0.84)、1.14(同0.95-1.36、P=0.15)だった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメント...