1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. PAD患者の運動は高強度でないと効果がない

PAD患者の運動は高強度でないと効果がない

2021年4月15日  Journal of the American Medical Association

下肢末梢動脈疾患(PAD)患者305例(平均年齢69.3歳、女性146例47.9%、黒人181例59.3%)を対象に、在宅で実施する高強度または低強度の歩行運動による歩行能改善効果を多施設共同無作為化臨床試験で比較(LITE試験)。患者を快適な速さで歩く低強度歩行運動群(116例)、下肢に中等度ないし重度の虚血性疼痛を誘発する速さで歩く在宅高強度歩行運動群(124例)、週1回、電話による患者教育のみを実施する非運動対照群(65例)に割り付けた。主要評価項目は、12カ月時の6分間歩行距離平均変化量とした(臨床的な最小重要差8-20m)。 その結果、250例(82%)が12カ月間の追跡調査を完了した。6分間歩行距離は低強度群で332.1mから327.5m(群内平均変化量、-6.4m、95%CI -21.5-8.8、P=0.34)、高強度群で338.1mから371.2m(同34.5m、20.1-48.9、P<0.001)まで変化した。両群間の平均変化量は-40.9m(97.5%CI -61.7--20.0、P<0.001)だった。非運動対照群では328.1mから317.5mまで変化し(同-...