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武漢の新型コロナ抗体陽性率は7%未満

2021年4月15日  Lancet

中国・湖北省武漢市の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)抗体血清陽性率と体液性免疫の持続性を長期横断研究で評価。多段階の人口層別型クラスター無作為標本抽出法で武漢市内13地区から100の地域を選択し、無作為に抽出した4600世帯の全世帯構成員を対象とした。 解析対象とした3556世帯9542例のうち532例(5.6%)がSARS-CoV-2に対する全免疫グロブリン(Ig)陽性で、調整済み血清陽性率は6.92%(95%CI 6.41-7.43)だった。全Ig陽性者532例のうち437例(82.1%)は無症状で、この532例はベースラインで69例(13.0%)がIgM抗体陽性、84例(15.8%)がIgA抗体陽性、532例(100%)がIgG抗体陽性、212例(39.8%)が中和抗体陽性だった。2020年4月に中和抗体が陽性だった全Ig陽性者の割合は、2回の追跡調査時もほぼ同じだった(2020年6月44.6%、2020年10-12月41.2%)。 全3回の調査に参加した全Ig陽性者335例には、調査期間中に中和抗体値の有意な減少は認められなかった[中央値:ベースライン1/5.6、1...