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e-ヘルス運動プログラムが高齢者の転倒予防に有望

2021年4月16日  British Medical Journal

オーストラリアで、アプリを用いて在宅でのバランス運動を支援するプログラム「StandingTall」による高齢者の転倒予防効果を評価者盲検無作為化比較試験で検討。日常生活動作で自立しており、認知機能障害や進行性の神経疾患などがない地域在住の70歳以上の高齢者503例を介入群(週2時間のStandingTall+患者教育)と患者教育のみの対照群に無作為に割り付けた。主要評価項目は、12カ月間の転倒率(1人年当たりの転倒件数)および転倒者率とした。 その結果、12カ月後の転倒率に統計学的な有意差は認められなかった(介入群0.60回、対照群0.76回、発生率比0.84、95%CI 0.62-1.13、P=0.071)。転倒者率は、12カ月時は有意差が認められなかった(介入群34.6%、対照群40.2%、相対リスク0.90、95%CI 0.67-1.20、P=0.461)が、24カ月時は介入群の方が16%低かった(発生率比0.84、95%CI 0.72-0.98、P=0.027)。24カ月間の転倒者率は両群同等だった(相対リスク0.87、95%CI 0.68-1.10、P=0.239)が、傷...