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降圧薬にがんリスクとの関連見られず

2021年4月17日  The Lancet Oncology

降圧薬とがんリスクの関連性を無作為化臨床試験の患者個別データに基づく大規模なメタ解析で検討。1種類の降圧薬とプラセボ、非実薬対照、または他の降圧薬とを比較し、各投与群で1000例以上を追跡調査し試験を対象とし、主要評価項目は無作為化後に初めて診断されるあらゆるがんとした。 その結果、33試験、26万447例を組み入れれた。がん発生は1万5012件、追跡調査期間中央値は4.2年だった。各種降圧薬とその他全ての対照薬とを比較した個別患者データに基づくメタ解析では、カルシウム拮抗薬(ハザード比1.06、95%CI 1.01-1.11)を除き、あらゆる種類、がん種でも降圧薬とがんリスクとの関連性は認められなかった[アンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACEI):同0.99、95%CI 0.95-1.04、アンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB):同0.96,0.92-1.01、β遮断薬:0.98、0.89-1.07、チアジド系利尿薬:1.01、0.95-1.07]。降圧薬の種類とプラセボを比較したネットワークメタ解析では、あらゆる種類でも過剰がんリスクは認められなかった(ACEI:1.00、0...