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精神病患者のパラノイアにデジタル治療併用が有望

2021年4月17日  JAMA Psychiatry

英国で、苦痛を伴い3か月以上持続するパラノイアのある精神病患者を対象に、SlowMo(デジタル技術利用の対面セッション8回およびモバイルアプリ)+通常治療を通常治療単独と比較する無作為化試験を実施。ITT解析の対象は361例で、男性69.8%、白人69.0%、平均年齢は42.6歳だった。主要評価項目は、グリーンらのパラノイア的思考尺度(Green et al Paranoid Thoughts Scale:GPTS)総得点で評価する24週時のパラノイアとした。 その結果、24週時のGPTS総得点低下度で、SlowMo+通常ケアが通常ケア単独を有意に上回ることはなかった(Cohenのd 0.20、P=0.06)。副次評価項目では、12週時のGPTS総得点(同0.30、P=0.005)、パートA(関係妄想)得点(同0.22、P=0.009)、パートB(被害妄想)得点(同0.32、P=0.009)、24週時のパートB得点(同0.25、P=0.04)に有意な効果が認められたが、パートA得点(同012、P=0.18)は有意ではなかった。被害妄想の観察者評価で、12週時(同0.47、P=0.00...