校内の物理的距離、90cmと180cmで効果に差なし

米マサチューセッツ州立小中学校251学区を対象に、新型コロナウイルス（SARS-CoV-2）感染予防に最適な学校内の物理的距離を後ろ向きコホート研究で検討。マスク着用を義務づけた上で、維持する物理的距離を3フィート（約90cm）または6フィート（約180cm）とした場合の感染率を比較した。 その結果、調査対象16週間の間に、生徒53万7336人と教職員9万9390人が対面での授業に参加した。生徒の授業週数は640万175週、教職員の授業週数は134万2574週だった。242学区では、物理的距離設定3ft以上と6ft以上の場合の生徒の感染率が同等で［疾患発生率比（IRR）0.891、95％CI 0.594-1.335］、市中感染発生率で調整してもほとんど変わらなかった（調整後IRR 0.904、同0.616-1.325）。このほか、物理的距離3ft以上と6ft以上の教職員の感染率もほぼ同じだった（IRR 1.015、同0.754-1.365）。 この記事への読者の皆様（医師）からのコメントを募集しています。（こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoc...