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高齢者の網膜変化が認知症早期発見に有用な可能性

2021年4月19日  JAMA Ophthalmology

韓国・ソウルで認知機能が正常な高齢者49例(平均年齢70.6歳、女性51.0%)を対象に、網膜の機能的および構造的変化とin vivoアルツハイマー病(AD)病理学的異常との関連を検証し、検出ツールとしての有用性を検討。16例にアミロイドβ(Aβ)蓄積が確認された。 波長掃引型光干渉断層撮影(SS-OCT)による画像の分析の結果、Aβなし群に比べAβあり群で鼻側黄斑部内層厚(平均値:308.9μm vs. 286.1μm、P=0.007)、特に下象限の網膜神経線維層厚(133.8μm vs. 103.8μm、P=0.003)が薄かった。多局所網膜電図の測定では、Aβなし群に比べあり群で特にring 5で陰的時間が延長していた(38.2ミリ秒 vs. 41.3ミリ秒、P=0.002)。AD関連の神経変性は神経節細胞-内網状層厚とのみ相関を示した(r=0.41、P=0.005)。この結果に基づくAβあり群となし群を識別するモデルの精度は90%だった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるD...