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MIS-Cは新型コロナ感染への免疫応答の遅れか

2021年4月20日  JAMA Pediatrics

米国の多臓器炎症性症候群(MIS-C)患児計1733例(男児57.6%、71.3%がヒスパニック系または非ヒスパニック系黒人)の臨床像と地理的および時間的分布を横断解析で検討した。 その結果、患児の53-67%に消化器症状、発疹、結膜充血が報告された。計937例(54%)が低血圧またはショック状態に陥り、1009例(58.2%)が集中治療室に入室した。31.0%に心機能障害、23.4%に心嚢液貯留、17.3%に心筋炎、16.5%に冠動脈拡張または動脈瘤が認められた。0-4歳患児は重症率が最も低かったが、38.4%が低血圧やショック状態を呈し、44.3%が集中治療室に入室した。18-20歳では、心筋炎(30.9%)、肺炎(36.4%)、急性呼吸窮迫症候群(18.2%)、ポリメラーゼ連鎖反応陽性(70.9%)の割合が高く、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)様疾患の先行罹患率(63%)も高かった。COVID-19のピークから2-5週間後にMIS-Cの最初のピークが2回発生し、21歳未満人口10万人当たりの累積MIS-C発症率は2.1だった。患児の1.4%が死亡した。 この記事への...