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加工肉の摂取が多いほど認知症リスク上昇

2021年4月21日  専門誌ピックアップ

英国バイオバンク登録者49万3888人を対象に、肉摂取と認知症発症リスクの関連をコホート研究で検討。平均追跡期間は8±1.1年で、認知症発症者数は全認知症2896例、アルツハイマー病(AD)1006例、血管性認知症(VD)490例だった。 その結果、1日当たり25gの加工肉の摂取量増加で認知症全体(ハザード比1.44、95%CI 1.24-1.67、傾向のP<0.001)およびAD(同1.52、1.18-1.96、傾向のP=0.001)のリスクが上昇したが、1日当たり50gの非加工赤身肉の摂取量増加で認知症全体(同0.81、0.69-0.95、傾向のP=0.011)およびAD(同0.70、0.53-0.92、傾向のP=0.009)のリスクが低下した。非加工家禽肉および肉全体に関する線形の傾向は有意ではなかった。VD発症リスクに統計的有意な線形傾向は見られなかったが、加工肉の摂取量高値にリスク上昇との関連が認められた。アポリポ蛋白E ε4アレルがあると認知症リスクが3-6倍上昇したが、食事との関連への大きな影響ははなかった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています...