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小児高悪性度神経膠腫にHSV-1 G207用いた腫瘍溶解性ウイルス療法が有望

2021年4月21日  New England Journal of Medicine

7-18歳の再発性または進行性の高悪性度神経膠腫患者12例を対象に、遺伝子組み換え単純ヘルペスウイルス1型(HSV-1)G207を用いた腫瘍溶解性免疫ウイルス療法を検討する第I相試験を実施。全被験者に腫瘍内カテーテルを介してG207を投与し、一部の患者にG207投与24時間以内に肉眼的腫瘍体積に放射線療法を実施した。 その結果、治験責任医師がG207に起因すると判定した用量制限毒性や重篤な有害事象は認められなかった。20件のグレード1有害事象がG207によるものの可能性があった。唾液、結膜、血液からウイルス排出は検出されなかった。放射線学的、神経病理学的、臨床的奏効が11例で確認された。全生存期間中央値は12.2カ月だった。11例中4例がG207治療後18カ月時も生存していた(2020年6月5日時点)。G207によって腫瘍浸潤リンパ球数が著しく増加した。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なります。また、全てが採用されるものでは...