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psilocybinの抗うつ作用、RCTで向精神薬と有意差見られず(2021/4/22訂正)

2021年4月21日  New England Journal of Medicine

罹病歴の長い中等症ないし重症の大うつ病性障害患者を対象に、psilocybin(マジックマッシュルームの成分)の有効性を第II相二重盲検無作為化比較試験で検討。患者59例をpsilocybin群(psilocybin 25mgを3週間隔で2回投与+プラセボを6週間連日投与、30例)とエスシタロプラム群(psilocybin 1mgを3週間隔で2回投与+エスシタロプラムを6週間連日投与、29例)に割り付けた。主要評価項目は、自己報告による簡易抑うつ症状尺度16項目(QIDS-SR-16、0-27点で高スコアほど重症)のスコアの試験開始時から6週時までの変化量とした。 試験開始時のQIDS-SR-16スコアの平均は、psilocybin群14.5点、エスシタロプラム群16.4点だった。6週時までのスコアの変化量の平均(±SE)は、psilocybin群-8.0±1.0点、エスシタロプラム群-6.0±1.0点で、群間差は2.0点(95%CI -5.0-0.9、P=0.17)だった。副次評価項目(6週時のQIDS-SR-16の改善、QIDS-SR-16の寛解など16項目)は、おおむねpsil...