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期限を設けた治療で無益なICU治療が減少

2021年4月22日  JAMA Internal Medicine

内科疾患が進行して無益なICU治療を受けるリスクのある患者を対象に、期限を設けた治療試行(time-limited trial:TLT)の効果を前向きの質改善研究を行った。内科ICUで米国集中治療医学会の入院とトリアージのガイドラインの区分を用いて対象患者を特定した。臨床医は、家族や代理意思決定者との話し合いに既定のコミュニケーション方法および治療計画立案方法としてTLTを用いるための訓練を受けた。家族会議の質(過程の指標)とICU在室時間(臨床的転帰の指標)を評価した。 介入前期間113例(54.1%)、介入後期間96例(45.9%)の計209例(平均年齢63.6歳、男性60.8%、ヒスパニック48.3%)を組み入れた。介入前と介入後で正式な家族会議が113例中68例(60.2%)から96例中92例(95.8%)に増加した(P<0.01)。家族会議の主要構成要素のうち、ICU治療の便益とリスクの検討(介入前34.9% vs 介入後94.9%、P<0.01)、患者の価値観や好みの聞き取り(46.5% vs 98.3%、P <0.01)、改善の臨床的指標の特定(20.9% vs 88....