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生活習慣が健康格差に及ぼす影響は小さい

2021年4月22日  British Medical Journal

生活習慣が社会経済的地位と死亡率・新規心血管疾患(CVD)の関連に及ぼす影響と交互作用や関連の程度を住民対象コホート研究で検討。米国国民健康栄養調査(US NHANES)に参加した20歳以上の米国人4万4462例(以下、米国)および英国UK Biobankに参加した37-73歳の英国人39万9537例(以下、英国)のデータを解析した。 社会経済的地位が低い成人では、年齢で調整した1000人年当たりの死亡リスクは米国22.5、英国7.4、CVDリスクは英国2.5であり、対応する社会経済的地位が高い成人ではそれぞれ11.4、3.3、1.4だった。社会経済的地位が高い成人と比較すると、社会経済的地位が低い成人のリスクは全死因死亡率のハザード比が米国2.13(95%CI 1.90-2.38)、英国1.96(同1.87-2.06)、英国のCVD死亡率が2.25(同2.00-2.53)、英国の新規CVDが1.65(同1.52-1.79)といずれも高かった。生活習慣が介在する割合はそれぞれ12.3%、4.0%、3.0%、3.7%だった。米国では生活習慣と社会経済的地位の間に有意な交互作用はみられな...