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正常眼圧緑内障に認知機能低下との関連

2021年4月22日  専門誌ピックアップ

オーストラレーシアの緑内障レジストリ(Australian and New Zealand Registry of Advanced Glaucoma)のデータを用いて、正常眼圧緑内障と高眼圧緑内障の認知機能障害との関連の度合いを比較。年齢および性別でマッチさせた正常眼圧緑内障患者144例と高眼圧緑内障患者146例を対象とし、モントリオール認知機能評価検査電話版(T-MoCA)で認知機能を評価した。 その結果、T-MoCAスコア11点未満と定義した認知機能障害の有病率は、正常眼圧緑内障コホートの方が高眼圧緑内障コホートよりも高かった(オッズ比2.2、95%CI 1.1-6.7、P=0.030)。高眼圧緑内障コホートと比較すると、正常眼圧緑内障コホートのT-MoCAスコア絶対値の低下にも線形傾向が見られたが、この関連は統計的有意ではなかった(P=0.108)。著者らは、この結果は、正常眼圧緑内障と認知症に共通の病因があるという仮説を支持するものだと結論を示した。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名...