新型コロナ既感染者は感染リスク8割低下

英国で、新型コロナウイルス（SARS-CoV-2）抗体があると再感染リスクが低下するかを大規模多施設共同前向きコホート研究で検討（SARS-CoV-2 Immunity and Reinfection Evaluation：SIREN研究）。イングランドの公立病院に勤務する全職員（医療従事者含む）から募った参加者を登録時に陽性コホート（抗体陽性または過去にPCR検査/抗体検査陽性）と陰性コホート（抗体陰性または過去にPCR検査/抗体検査で陽性だったことがない）に分類した。主要転帰は、陽性コホートの再感染、陰性コホートの初回感染とし、いずれもPCR検査で判定した。 2020年6月18日から2020年12月31日の間に登録した3万625例のうち、2万5561例の2021年1月11日までのデータを解析対象とした。陽性コホート8278例中155例（が感染し、追跡調査204万7113人・日）、陰性コホート1万7383例から新たに1704例がPCR検査陽性となった（追跡調査297万1436人日）。2020年6月から2021年1月の間の罹患密度は、陽性コホートの再感染10万人日当たり7.6例、陰性...