1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. COVID-19、早期吸入ブデソニドで重症化抑制

COVID-19、早期吸入ブデソニドで重症化抑制

2021年4月23日  専門誌ピックアップ

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の治療に用いる吸入ブデソニドの有効性を第II相非盲検並行群間無作為化比較対照試験(STOIC試験)で評価。軽度なCOVID-19症状発現7日内の患者146例をブデソニド群と通常治療群に均等に割り付けた。主要評価項目は、COVID-19による緊急受診とし、per-protocol集団とintention-to-treat(ITT)集団で解析した。 その結果、per-protocol集団(139例)では、主要転帰は通常治療群70例中10例(14%)、ブデソニド群69例中1例(1%)に発生した(割合の差0.131、95%CI 0.043-0.218、P=0.004)。ITT集団で、主要転帰は、通常治療群11例(15%)、ブデソニド群2例(3%)に発生した(割合の差0.123、同0.033-0.213、P=0.009)。COVID-19増悪の抑制に吸入ブデソニド治療を要した症例数は8例だった。ブデソニド群の方が通常治療群より臨床的な回復が1日短かった(中央値7日 vs. 8日、ログランク検定のP=0.007)。発症後14日間の発熱日数の平均割合は、...