過敏性腸症候群(IBS)で治療薬とプラセボを比較した無作為化比較試験73件を含む論文70報を組み入れて系統的レビューとメタ解析を実施し、プラセボ反応率とその寄与因子を調査。主要評価項目は、全般改善、腹痛および米国食品医薬品局(FDA)の評価項目に関する統合プラセボ反応率とした。 その結果、統合プラセボ反応率は、全般改善で27.3%、腹痛で34.4%、FDAの複合評価項目で17.9%だったが、全評価項目で試験間の異質性が大きかった。2006年よりも前に公表された研究および欧州で実施された研究で、並行群間比較、導入期間2週間以下、1日の投与回数3回以上、対照群の症例数が少ない試験に統合プラセボ反応率上昇との有意な関連が認められた。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なります。また、全てが採用されるものではありません。詳しくは投稿フォームをご確認ください。) 記事へのコメント投稿はこちら ...
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