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多発性骨髄腫のRd-R療法、Rd継続と転帰同等

2021年4月23日  専門誌ピックアップ

新たに多発性骨髄腫(MM)の診断を受けたintermediate-fitの高齢患者199例を対象に、9サイクルのレナリドミド+デキサメタゾン療法(Rd療法)後に減量したレナリドミド単独の維持療法を実施する治療法(Rd-R療法)とRd療法継続の有効性を無作為化第III相試験で検討。追跡期間中央値は37カ月だった。 その結果、最良奏効率は両群同等で、部分奏効以上の達成率はRd-R群78%、Rd継続群68%だった(P=0.15)。無イベント生存期間はRd-R群10.4カ月、Rd継続群6.9カ月(ハザード比0.70、95%CI 0.51-0.95、P=0.02)、無増悪生存期間中央値は20.2カ月、18.3カ月(同0.78、0.55-1.10、P=0.16)、3年全生存率は74%、63%だった(同0.62、0.37-1.03、P=0.06)。グレード3以上の非血液学的有害事象発生率はRd-R群33%、Rd継続群43%で(P=0.14)、発現頻度が高かったグレード3以上有害事象は好中球減少症(21% vs. 18%)、感染症(10% vs. 12%)、皮膚疾患(7% vs. 3%)だった。 こ...