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悪性胸膜中皮腫の一部にペムブロリズマブが有効か

2021年4月24日  専門誌ピックアップ

14カ国35施設で進行中のペムブロリズマブ単独療法の有効性と安全性を評価するマルチコホート単群非盲検第II相試験から、悪性胸膜中皮腫(MPM)コホートの解析結果を報告(KEYNOTE-158試験)。有効性の主要評価項目は、放射線画像に基づいてRECIST v1.1で判定した客観的な腫瘍縮小効果とした。 MPMコホート(118例)の8%に客観的な腫瘍縮小効果を認めた。効果の持続期間中央値は14.3カ月で、60%が12カ月時点で効果が持続していた。PD-L1陽性MPMの8%(持続期間中央値17.7カ月)、PD-L1陰性MPMの13%(同10.2カ月)に効果が見られた。全生存期間中央値は10.0カ月、無増悪生存期間中央値は2.1カ月だった。69%に治療関連有害事象、12%に治療によるものと考えられる重篤な有害事象が発現した。16%にグレード3-4の治療関連有害事象が発現し、そのうち大腸炎(3例)、低ナトリウム血症(3例)、間質性肺炎(2例)が高頻度だった。治療関連の無呼吸のため1例が死亡した。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメン...