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新型コロナ、肺リハビリで肺機能や運動機能が改善

2021年4月24日  専門誌ピックアップ

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者50例を対象に、肺リハビリテーション(PR)の有効性、実施可能性、安全性を前向き観察コホート研究で検討した。疾患経過別に2群(軽症・中等症24例、重症・重篤26例)に層別化して転帰を比較した。主要転帰は運動能力(6分歩行距離:6MWD)、肺機能(努力肺活量:FVC)、QOL(36問簡易健康調査:SF-36)とした。 その結果、入院時は、6MWD短縮(軽症509m、重症344m)、FVC低下(軽症80%、重症75%)、SF-36スコア低下(軽症49ポイント、重症39ポイント)が認められた。実施した全PRセッションに対する患者の出席率は中央値100%だった。退院時には全主要転帰が改善し、6MWD(軽症・中等症+48m、重症・重篤+124m、いずれもP<0.001)、FVC(軽症・中等症+7.7%、P=0.002、重症・重篤+11.3%、P<0.001)、SF-36(軽症・中等症+5.6ポイント、P=0.071、重症・重篤+14.4ポイント、P<0.001)に改善した。有害事象は認められなかった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメント...