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遠隔診療での薬剤による中絶は安全で有効

2021年4月26日  専門誌ピックアップ

妊娠69日以内の薬剤による妊娠中絶患者を対象にしたコホート研究で、従来モデル(対面診療で超音波検査実施、2万2158例)とハイブリッドモデル(対面診療か遠隔診療で超音波検査なし、2万9984例、そのうち1万8435例は遠隔診療)で待機時間、有効性、安全性および受容性を比較した。 ハイブリッドモデルでは、紹介から中絶までの平均時間が4.2日短く、妊娠6週間以内での中絶が従来モデルより多かった(40% vs. 25%、P<0.001)。治療成功率(98.8% vs. 98.2%、P>0.999)、重篤な有害事象の発現率(0.02% vs. 0.04%、P=0.557)、子宮外妊娠の発生率(いずれも0.02%、P=0.796)には群間差がなかった。いずれの症例も自宅で安全に治療を終えた。ハイブリッドモデル内では、遠隔診療の方が有効性が高かった(99.2% vs. 98.1%、P<0.001)。患者の96%が遠隔診療に満足しており、80%は将来も遠隔診療を選択すると報告した。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿にな...