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スポーツ中の脳震盪、唾液のsncRNA検査で診断可能

2021年4月26日  専門誌ピックアップ

スポーツ中の脳震盪の診断に用いる唾液中の小分子非コードRNA(sncRNA)測定検査の有用性を前向き観察研究で検討(SCRUM試験)。男性プロラグビー選手1028例の唾液検体をシーズン前に採取し、シーズン中に頭部に損傷を負った156例を対象に、3つの時点(試合中、試合直後、試合後36-48時間)で、頭部損傷評価(HIA)と唾液検査を実施した。対照として、非損傷選手102例と筋骨格損傷選手66例からも唾液検体を採取した。 106例に脳震盪が認められ(脳震盪群)、50例に脳振盪がなかった(非脳震盪群)。この2群間で、32種類のsncRNAの発現に有意差が見られ、試合後36-48時間で曲線下面積(AUC)が最も高かったのはlet-7f-5pだった。14種のsncRNAによる複合パネルを用いて、試合直後(AUC0.91、95% CI 0.81-1)および36-48時間後(同0.94、0.86-1)に脳震盪が識別できた。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カ...