1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. COVID-19流行早期に自殺の増加は見られず

COVID-19流行早期に自殺の増加は見られず

2021年4月28日  専門誌ピックアップ

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の大流行が世界の自殺率に及ぼす早期的な影響を21カ国(高所得16カ国、中所得上位5カ国)の予備データ分割時系列解析で評価。データは各国の公的情報源を基に解析し、国または地域別にCOVID-19以前(2019年1月1日から2020年3月31日の期間)の月次自殺者数傾向をモデル化して得た予想自殺者数と流行初期(主要解析で2020年4月1日から7月31日)の自殺者数を比較した。 その結果、実際の自殺者数と予想自殺者数の比較を基に算出した率比および95%CIから、いずれの国や地域でも流行開始以降、自殺リスクが有意に増加した根拠は認められなかった。12の国と地域では、予想よりも自殺者数が減少した根拠が認められた(豪・ニューサウスウェールズ州=率比0.81、95%CI 0.72-0.91、加・アルバータ州=同0.80、0.68-0.93、加・ブリティッシュコロンビア州=同0.76、0.66-0.87、チリ=同0.85、0.78-0.94、独・ライプチヒ=同0.49、0.3と2-0.74、日本=同0.94、0.91-0.96、ニュージーランド=同0.79...