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在宅入院の判断に高齢者総合機能評価が有用

2021年4月29日  Annals of Internal Medicine

英国で、高齢者総合機能評価(CGA)を用いて入院を回避する在宅入院(hospital at home:HAH、CGA HAH群)の臨床的有効性を臨床的な有効性を多施設共同無作為化試験で比較。医学的に不良だが生理学的に安定しており、病院への入院のため照会された高齢者1055例を対象とし、病院への入院(病院入院群)と比較した。主要評価項目は、6カ月時の自宅での生活(living at home)、副次評価項目は長期居住型介護施設への入居、死亡、健康状態、せん妄、患者の満足度とした。 対象者の平均年齢は83.3歳だった。6カ月の追跡調査時、CGA HAH群672例中528例(78.6%)および病院入院群328例中247例(75.3%)が自宅で生活していた(相対リスク1.05、95%CI 0.95-1.15、P=0.36)。このほか、それぞれ673例中114例(16.9%)および328例中58例(17.7%)が死亡し(同0.98、0.65-1.47、P=0.92)、646例中37例(5.7%)および311例中27例(8.7%)が長期居住型介護施設へ入居していた(同0.58、0.45-0.76...