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sacituzumab govitecanで難治性トリプルネガティブ乳がんのOS改善

2021年4月30日  New England Journal of Medicine

転移を伴う再発または難治性トリプルネガティブ乳がんに用いる抗Trop-2抗体薬物複合体sacituzumab govitecanと単剤化学療法(エリブリン、ビノレルビン、カペシタビン、ゲムシタビンから医師が選択)の有効性を第III相無作為化試験で比較。主要評価項目は、無増悪生存期間(PFS)とした。 脳転移がない患者468例をsacituzumab govitecan群(235例)と化学療法群(233例)に無作為に割り付けた(年齢中央値54歳、全例にタキサン系薬剤使用歴あり)。PFS中央値は、sacituzumab govitecan群5.6カ月(95%CI 4.3-6.3)、化学療法群1.7カ月(同1.5-2.6)だった(疾患進行または死亡のハザード比0.41、同0.32-0.52、P<0.001)。全生存期間(OS)中央値は、それぞれ12.1カ月(同10.7-14.0)、6.7カ月(同5.8-7.7)だった(死亡のハザード比0.48、同0.38-0.59、P<0.001)。奏効率は35%、5%だった。グレード3以上の重要な治療関連有害事象は、好中球減少症(sacituzumab ...