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悪性卵巣腫瘍患者の妊孕性温存戦略

2021年4月30日  専門誌ピックアップ

フランスで悪性または境界悪性卵巣腫瘍患者計43例を対象に、妊孕性温存の戦略とその結果を連続コホート研究で評価した。 病理学的診断の結果は5例(11.6%)が悪性上皮性卵巣腫瘍、14例(32.6%)まれな悪性卵巣腫瘍、24例(55.8%)が境界悪性の診断で、79.1%が片側、76.7%がI期だった。診断時の平均年齢が26.8±6.9歳、平均腫瘍径が109.7±61mmだった。妊孕性温存前の平均胞状卵胞数(AFC)が11.0±6.1、平均抗ミュラー管ホルモン(AMC)値が2.7±4.6ng/mLだった。6件に卵巣組織凍結処置を実施し(13例に提示)、19例に術後期間中央値188日で24件の卵巣刺激と卵母細胞凍結を実施した(28例に提示)。卵巣刺激1回当たりで回収した平均成熟卵母細胞数は12.4±12.8だった。女性の52.6%で成熟卵母細胞10個以上を凍結した。5例には妊孕性温存を提示しなかった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異...