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喫煙量が少ないCKD患者は長期禁煙で冠動脈石灰化リスク低下

2021年4月30日  専門誌ピックアップ

韓国の慢性腎臓病(CKD)患者を対象に、喫煙量および禁煙状況と冠動脈石灰化(CAC)との関連を前向きコホート研究で検討。CKD患者1914例を組み入れ、CACの有無と4年後のCAC進行をAgatstonスコアで評価した。 対象患者の50%にCACが認められた。喫煙未経験者との比較したCAC有病率比は、元喫煙者は同等だったが、現喫煙者は1.25倍(95%CI 1.10-1.42)だった。元喫煙者では、現喫煙者と比較して、累積喫煙量が10パック年未満(有病率比0.77、95%CI 0.65-0.90)と長期禁煙(10-20年の有病率比0.85、95%CI 0.73-0.98、20年以上の有病率比0.83、95%CI 0.73-0.96)でCACリスクが低かった。喫煙未経験者と長期禁煙者の有病率に差はなかったが、累積喫煙量の多い短期禁煙者は喫煙未経験者よりCACリスクが高かった(有病率比1.21、95%CI 1.03-1.40)。試験開始時にCACを認めた患者の33%でCACが進行した。喫煙未経験者と比較したCAC進行リスクは、元喫煙者では同等だったが、現喫煙者では高かった(相対リスク1....