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COVID-19流行で脳卒中入院やIVT件数が世界的に減少

2021年5月1日  専門誌ピックアップ

6大陸70カ国の脳卒中センター457施設で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行が静脈内血栓溶解療法(IVT)実施状況や脳卒中による入院に及ぼす影響を後ろ向き横断的観察研究で検討。2020年3月から6月のCOVID-19大流行期とその直前の4カ月間を比較した。 その結果、脳卒中による入院件数はCOVID-19流行前4カ月間の9万1373件から流行期に8万894件へと11.5%低下し(95%CI -11.7--11.3、P<0.0001)、IVT実施件数は1万3334件から1万1570件へと13.2%低下し(同-13.8--12.7、P<0.0001)、施設間のIVT搬送は1337件から1178件へと11.9%低下した(同-13.7--10.3、P=0.001)。流行期間中の脳卒中による入院件数は、前半(3-4月)と比べると後半(5-6月)に回復が見られた(9.5%、95%CI 9.2-9.8、P<0.0001)。COVID-19による入院患者11万9967例の脳卒中発症率は1.48%、脳卒中による入院患者5万2026例のSARS-CoV-2感染率は3.3%だった。 この記...