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若年者への電気けいれん療法は安全で有効

2021年5月1日  専門誌ピックアップ

若年者に用いる電気けいれん療法(ECT)の安全性と有効性を検討する後ろ向きコホート研究を実施。米ユタ大学病院で1985-2016年にECTを受けた18歳以下の全患者107例(女性46%、10-18歳)を対象に、、臨床全般印象度-改善度(CGI-I)で判定した効果、治療実施回数および副作用を評価した。 その結果、ECTは気分障害や精神病性障害、緊張病、神経遮断薬悪性症候群に対して実施しており、うつ病(76例)と双極性障害(23例)の診断(DSM-IV-TRまたはDSM-5)が多かった。全体の奏効率(大幅改善または著明改善)は77%だった。平均治療回数は10.5回だった。きわめて高頻度に発現した副作用は、頭痛(75%)と記憶障害(65%)で、1例に遅発性発作が発現した。死亡や重大な傷害はなかった。年齢、性別および臨床的特徴は、臨床的効果の予測因子ではなかった(いずれもP>0.05)。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なります。また...