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がんサバイバーは歩行機能低下で死亡リスク上昇

2021年5月2日  専門誌ピックアップ

NIH-AARP(米国国立衛生研究所-米国退職者協会)食事・健康調査に参加した成人23万3135例(がん有病者3万403例、非がん有病者20万2732例)を対象に、がんと歩行機能[可動性障害および歩行ペース(歩けない、歩行速度が非常に遅い)]との関連およびその後の死亡率の関連を検討した。 その結果、調査開始時の患者背景、健康指標、がん種で調整後、がん生存者は非がん集団に比べて、非常に遅い歩行速度となるオッズが42%(オッズ比1.42、CI 1.30-1.54)、可動性障害のオッズが24%上昇した(同1.24、1.17-1.31)。歩行速度が最も遅いがん生存者は最も速いがん生存者に比べて、全死因死亡(ハザード比2.22、CI 2.06-2.39)とがんによる死亡(同2.12、1.83-2.45)のハザードが高く、可動性障害でもほぼ同じ傾向が見られた(同1.64超)。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なります。また、全てが採用され...