英国の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)変異型B.1.1.7の地域別感染率と報告された症状、疾患経過、再感染率および感染力との関連をスマートフォンアプリデータを用いた生態学的研究で検討。COVID Symptom Studyアプリでウイルス検査陽性を報告したユーザーのデータを収集し、COVID-19ゲノミクスUKコンソーシアムと英国公衆衛生庁によるデータ解析で、英国全体のSARS-CoV-2感染者にB.1.1.7変異型が占める割合を推定した。 その結果、アプリ登録時に居住地域が明確で健康だと申告したユーザーのうち3万6920例が2020年9月28日から12月27日の間にSARS-CoV-2陽性を報告したが、B.1.1.7による症状や疾患期間に変化はなかった。2020年10月1日以前にぬぐい液による検査が陽性だったアプリユーザー3万6509例のうち249例(0.7%、95%CI 0.6-0.8)に再感染の疑いが確認されたが、既存の変異型よりもB.1.1.7変異型の方が再感染率が高いという根拠は認められなかった。 再感染の発生は、地域的なB.1.1.7変異型感染率の上昇(同一地域...
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