膝OAの骨切り術後に脛骨近位部の軟骨下骨密度が変化
内側型変形性膝関節症(膝OA)患者17例と非OA患者16例のX線およびCT画像データを用いて、高位脛骨骨切り術(HTO)による脛骨近位部の軟骨下骨密度分布への影響をコホート研究で検討した。 その結果、HTO前に内側コンパートメントの高骨密度領域の総高骨密度領域に対する比率(内側比)の平均値はOA患者群80.1%、非OA患者群61.3%だった(P<0.001)。HTO後の内側比は71.5%で、術前値より有意に低下し(P=0.035)、OA患者群(r=-0.528、P=0.043)と非OA患者群(r=-0.551、P=0.033)ともに股関節-膝関節-足関節(HKA)角と有意な相関が認められた。HTO後の内側比の変化にHKA角の変化との有意な相関が認められた(r=0.587、P=0.035)。HTO後に、内側コンパートメントの4つのサブ領域のうち最も外側のサブ領域でのみ高骨密度領域が増加し、他3つのサブ領域では低下した。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Communit...
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