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TBI、1年後の症状回復度は女性の方が不良

2021年5月3日  専門誌ピックアップ

米国のレベルI外傷センター18施設で、軽度外傷性脳損傷(mTBI)患者2000例と整形外科的外傷患者299例を対象に、症状回復の性差および年齢差を前向きコホート研究で検討(TRACK-TBI試験)。mTBI群は男性1331例(平均年齢41.0歳、白人78%)、女性669例(43.0歳、76%)で構成された。追跡期間は12カ月だった。 多重比較で調整した解析で、認知症状(B=0.76)およびRivermead Post Concussion Symptoms Questionnaire(PRQ)身体症状(B=0.80)にTBIと性別の有意な相互作用が認められた(いずれも5%偽発見率で補正後のP=0.02)。mTBI群では男性よりも女性の方が重症だったが、整形外科的外傷群では性差が見られなかった。女性患者のRPQ身体症状にTBIと年齢の相互作用が認められ、35-49歳群では、17-34歳群(B=1.65)や50歳以上群(B=1.66)よりも重症だった(いずれもP=0.02)。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿...