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HFpEF患者は特に肺炎発症率が高い

2021年5月5日  専門誌ピックアップ

PARADIGM-HF試験[左室駆出率が低下した心不全(HFrEF)が対象]とPARAGON-HF試験[左室駆出率が保たれた心不全(HFpEF)が対象]の被験者の肺炎発症率および転帰を検討。評価項目は、医師が報告した肺炎発症率と心不全(HF)による入院率、肺炎発症前後の心血管死および全死因死亡、肺炎初発後の推定リスクとし、未調整およびN末端プロB型ナトリウム利尿ペプチド(NT-proBNP)などで調整後に解析した。 その結果、PARADIGM-HF試験の528例(6.3%)およびPARAGON-HF試験の510例(10.6%)が無作為化後に肺炎を発症し、発症率はそれぞれ1000人・年当たり29(95%CI 27-32)および39(同36-42)だった。試験で検討した全転帰に対する続発リスクは、肺炎発症後に上昇した。全死因死亡リスクの調整後ハザード比は、PARADIGM-HF試験で4.34(同3.73-5.05)、PARAGON-HF試験で3.76(同3.09-4.58)だった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名で...