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PCI施行虚血性心疾患、revaceptで心筋損傷抑制せず

2021年5月6日  専門誌ピックアップ

ドイツの9施設で、経皮的冠動脈インターベンション(PCI)施行予定の安定虚血性心疾患(SIHD)患者334例(年齢中央値67.4歳、男性75.7%、白人98.8%)を対象に、血小板糖タンパク質VIに対するlesion-directed競合的拮抗薬revaceptの効果および安全性を無作為化第II相臨床試験で検討(ISAR-PLASTER試験)。 その結果、主要複合評価項目(死亡または心筋損傷)の発生率は、revacept 160mg群24.4%、同80mg群25.0%、プラセボ群23.3%だった(P=0.98)。高用量のrevaceptで高濃度コラーゲン誘発性血小板凝集がわずかだが有意に低下したが(中央値:160mg群26.5AU×min、80mg群43.5AU×min、プラセボ群41.0AU×min、P=0.02)、アデノシン5’-二リン酸誘発性血小板凝集に変化は見られなかった。30日時のBARC出血基準タイプ2以上の出血の発生率は160mg群5.0%、80mg群5.9%、プラセボ群8.6%とrevaceptによる増加は見られなかった(P=0.36)。 この記事への読者の皆様(医師...