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DOACにアスピリン併用で出血リスク上昇

2021年5月5日  JAMA Internal Medicine

米ミシガン州内の抗凝固療法クリニック4施設で、心房細動(AF)や静脈血栓塞栓症(VTE)患者に用いる直接経口抗凝固薬(DOAC)+アセチルサリチル酸(ASA、アスピリン)併用療法の処方頻度と転帰をコホート研究で検討。3280例(男性51.0%、平均68.2歳)を評価し、3カ月以上(平均20.9カ月)追跡した。 その結果、1107例(33.8%)が明確な適応がないままASAを併用していた。傾向スコアをマッチさせた2つのコホート(DOAC+ASA併用群とDOAC単独群、各1047例)を解析すると、DOAC+ASA併用群はDOAC単独群よりも出血イベントが多かった(100人年当たり31.6件 vs. 26.0件、P=0.01)。併用療法群は、非大出血の発生率がDOAC単独群よりも有意に高かった(100人年当たり26.1 vs. 21.7件、P=0.02)。大出血の発生率と血栓性イベントの発生率は、両群同等だった(100人年当たりのイベント数:DOAC+ASA併用群2.5件 vs. DOAC単独群2.3件、P=0.80)。併用療法群の方が入院件数が多かった(100人年当たりの入院件数:9.1...