5mm以上の腫瘍の内視鏡的摘除が終了した家族性大腸腺腫症(FAP)の日本人患者104例を対象に、ポリープ再発に対する低用量アスピリンとメサラジンの効果を2×2要因計画デザインを用いた無作為化二重盲検プラセボ比較多施設共同試験で検討した(J-FAPP Study IV)。 投与8カ月後、アスピリン非投与52例中26例(50%)、アスピリン投与50例中15例(30%)、メサラジン非投与50例中21例(42%)、メサラジン投与52例中20例(38%)に5mmのポリープが認められた。ポリープ再発に対する調整オッズ比は、アスピリン投与患者0.37(95%CI 0.16-0.86)、メサラジン投与患者0.87(同0.38-2.00)だった。よく見られた有害事象はグレード1-2の上部消化管症状で、アスピリン+メサラジン投与患者の12%、アスピリン+メサラジンプラセボ投与患者の4%、メサラジン+アスピリンプラセボ投与患者の4%に認められた。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Comm...
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