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新型コロナ軽症例の1割で8カ月後も症状遷延

2021年5月6日  Journal of the American Medical Association

スウェーデン・ストックホルム市の単施設で、医療従事者の軽症新型コロナウイルス感染症(COVID-19)後の長期症状を検討(COMMUNITY研究)。4カ月ごとに参加者から血液検体を採取し、8カ月後の追跡調査時に、事前に規定した23の症状の有無、期間および重症度をスマートフォンアプリで報告した。症状が2カ月以上遷延する参加者には、シーハン障害尺度で生活(仕事、社会生活、家庭生活)に及ぼす影響も評価した。JAMA誌2021年4月7日号Research Letterでの報告。 血清陽性者323例と血清陰性者1072例を解析対象とした。血清陽性者の年齢中央値は43歳(女性83%)、血清陰性者の年齢中央値は47歳(女性86%)だった。血清陽性者71例(22%)、血清陰性者254例(24%)に慢性基礎疾患があった。 中等度ないし重度の症状1項目以上が2カ月以上持続した参加者の割合は、血清陽性者26%、血清陰性者9%(リスク比2.9、95%CI 2.2-3.8)、8カ月以上持続した参加者の割合はそれぞれ15%、3%(同4.4、2.9-6.7)だった。血清陽性者で2カ月以上持続した主な症状は、嗅覚消...