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透析患者の貧血にバダデュスタットが非劣性示す

2021年5月7日  New England Journal of Medicine

貧血を伴う透析中の慢性腎臓病(DD-CKD)患者に用いる経口低酸素誘導因子プロリン水酸化酵素(HIF-PH)阻害薬バダデュスタットの安全性と有効性を第III相無作為化非盲検非劣性試験2件で検討(INNO2VATE試験)。主要安全性評価項目は2試験で統合した主要心血管イベント(MACE;全死因死亡、非致命的心筋梗塞、非致命的脳卒中の複合)の初回発生とした(非劣性マージン1.25)。主要有効性評価項目および重要な副次評価項目は、それぞれ24-36週時および40-52週時のヘモグロビン(Hb)値の平均変化量とした(非劣性マージン-0.75g/dL)。 計3923例をバダデュスタット群とダルベポエチンアルファ群に1対1の割合で無作為に割り付けた(新規DD-CKD試験369例、長期DD-CKD試験3554例)。統合解析の結果、バダデュスタット群の18.2%とダルベポエチンアルファ群の19.3%に主要安全性評価項目が発生した(ハザード比0.96、95%CI 0.83-1.11)。Hb値変化量の平均群間差は、24-36週時で新規DD-CKD試験-0.31g/dL、長期DD-CKD試験-0.17g/...