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インフリキシマブで新型コロナワクチンの効果減弱

2021年5月8日  専門誌ピックアップ

炎症性腸疾患(IBD)患者を対象に、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)ワクチン単回接種後の血清反応の減弱化を検討。インフリキシマブ投与患者865例を腸管選択的抗α4β7インテグリンモノクローナル抗体ベドリズマブ投与患者428例と比較した。主要評価項目は、既感染の根拠がない患者を対象にワクチン接種(BNT162b2またはChAdOx1 nCoV-19)の3-10週後に測定した抗SARS-CoV-2スパイク(S)抗体濃度とした。 抗体濃度の幾何平均値(SD)は、インフリキシマブ投与群の方がベドリズマブ投与群よりも低かった[BNT162b2:6.0(5.9)U/mL vs. 28.8(5.4)U/mL、P<0.0001、ChAdOx1 nCoV-19:4.7(4.9)U/mL vs. 13.8(5.9)U/mL、P<0.0001]。多変数モデルでも、インフリキシマブ投与群の方がベドリズマブ投与群よりも抗体濃度が低かった[BNT162b2:倍率変化(FC)0.29、95%CI 0.21-0.40、P<0.0001、ChAdOx1 nCoV-19:FC 0.39、95%CI 0.30-...