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透析前CKDの貧血にバダデュスタット、有効性で非劣性

2021年5月8日  New England Journal of Medicine

透析前の慢性腎臓病(NDD-CKD)患者を対象に、経口低酸素誘導因子プロリン水酸化酵素(HIF-PH)阻害薬バダデュスタットの安全性と有効性を赤血球生成促進薬(ESA)ダルベポエチンアルファと比較する第III相無作為化非盲検実薬対照非劣性試験2件を実施(PRO2TECT試験)。主要安全性評価項目は、主要心血管イベント(MACE;全死因死亡、非致死的心筋梗塞、非致死的脳卒中の複合)の初回発生とし、2試験を統合して生存時間(time-to-event)解析で評価した。 ESA治療歴がなくヘモグロビン値10g/dL未満のNDD-CKD患者(1751例)とESA治療歴がありヘモグロビン値8-11g/dL(米国)または9-12g/dL(米国以外)のNDD-CKD患者(1725例)を無作為化した。バダデュスタット群のMACEのハザード比は1.17(95%CI 1.01-1.36)で、事前に設定した非劣性マージンの1.25を満たさなかった。主要有効性評価項目に規定した24-36週時のヘモグロビン値の平均変化量の群間差は、ESA治療歴のない患者で0.05g/dL(95%CI -0.04-0.15)、...